そば湯とは、そばを茹でた後の茹で汁の事です。
店によっては、頼まなくても食後にそっと出してくれる店もありますよね。
そば湯をはじめて出された時
「ん?何この濁ったお湯?何のためのもの?」
って思いませんでしたか?(私だけかな?)
最初は、何の意味があるのかわからなかったので、見て見ぬふりしていましたが。
そば湯には、すごく栄養がたくさん含まれてるので、飲まなきゃ損ですよ!
今更人には聞けない、飲み方についてもご紹介しますよ。
そば湯の栄養、効能
そば湯を飲む風習は、信州(現在の長野県)が始まりで、昔から胃腸の薬のようにして飲まれていたそうです。
その風習が江戸時代中期の寛延(1748~51)の頃、江戸に広まったとされています。
手打ちのそばには、麺の表面に沢山のヒビがあり、そば湯にはその栄養がたくさん溶け出しているので、その栄養も余すこと無くいただきましょう、というのがそもそものそば湯の意味なんですね。
関西では、そば湯はあまりなじみがないもののようです。
さて、そば湯に含まれる栄養とその効能ですが、非常に多くのそばに含まれている栄養が溶け出していると言われています。
ルチンがたっぷり
そば湯には小麦や米には含まれない、そば特有のポリフェノールであるルチンが豊富に含まれています。
ポリフェノールと言えば、体の老化を防ぐ、美容の元ですよね。
ルチンには、高血圧予防効果や抗酸化作用(体の老化予防)、血流改善効果など、主に生活習慣病に効果のある栄養素です。
美肌・美髪にも?ビタミンB1、B2が含まれている
そば湯にはビタミンB1、B2が含まれており、肌や髪の粘膜を強化して、美容に最適なビタミンです。
不足すると脚気などにもなるといわれています。
糖分をエネルギーへと変換する役割があり、大変重要な栄養素です。
コリンやナイアシンなども
コリンはビタミンBの一種です。
血管の拡張と血圧を減少させる効果があると言われていて、肝硬変、動脈硬化、心疾患、脳梗塞などの予防にもよいと言われています。
また、血行、脳の神経、その他新陳代謝を活性化すると言われているナイアシンも。
ナイアシンには、頭痛や吐き気などの症状を引き起こすアセトアルデヒドを分解したり、失調症などの改善にも良いそうなんですよ。
食物繊維
さらに、水溶性の食物繊維が多く含まれているため、お通じがよくなり、腹持ちもよくなります。
この様に、そばの豊富な栄養素がそば湯には含まれています。
注意点としては、スーパーで買ってきたそばを茹でた後の茹で汁や、立ち食いそば屋の茹で汁は、そば粉100%では無いので、栄養価はそれほど期待できません。
立ち食いそばの場合、うどんも一緒の釜で湯がいてる可能性があるのでオススメしません。
そば湯を飲むなら、そば専門店やそばにこだわっているお店で飲むのがいいですね。
そば湯の飲み方
さて、最初に出された時に何か分からず、どう飲めば良いのかも分からなかった蕎麦湯。
どうやって飲めば良いのか紹介しますね。
そのまま飲む
そば湯の飲み方ですが、個人的にはお茶の代わりにそのまま飲むのが一番好きです。
味はあまりしないんですが、とろっとしたとろみがあって、食後の一服に最適ですよ。
そばつゆで割って飲む
味があったほうが飲みやすいという人はこちら。
そばつゆをそば湯で薄めて、ネギやわさびなどの薬味を入れて、即席和風スープのようにして飲むのもいいですよ。
余談ですが
「うちの店はそば粉100%で、そば粉にもこだわってるよ!」
というような、こだわりのそば屋さんに入ると、黙っていても最後にそば湯を出してくれることが多いです。
良質のそば粉で、100%であるからこそ、栄養価の高いそば湯ができるというわけですね。
うちの自慢のそば湯を飲んで元気になってよ!という、店主のはからいなんでしょうね、店主の心意気をおいしく頂きたいものです。
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