黄色く色づく銀杏(イチョウ)の葉は晩秋の風物詩。
小さい頃はあの匂いが苦手で、あまり近づこうとは思いませんでしたし、ましてあの殻の中の実が食べられるなんて考えもしませんでしたが。
その後、成人して居酒屋などで銀杏(ぎんなん)の串焼きなど食べた日には、大人になったなぁ、なんて思ったものでした。
今回は、そんなぎんなんのカロリーについてと、食べ過ぎは危険とか聞くけどどうしてなのか?について調べましたよ。
ぎんなんは栄養たっぷり
まず、ぎんなんの栄養について簡単に触れておきます。
中国原産で日本にも古くから存在しているイチョウの木。
その果実であるぎんなんは薬や食材として、歯痛、霜焼けや毒虫に刺された時などに焼いて食べたり、煎じ汁を塗ったりと民間療法としても用いられてきました。
銀杏は脂質、糖質、タンパク質やビタミンA、B群、C、Eに加え鉄分、カリウム、パントテン酸などなど栄養豊富!
加熱して食べると咳を鎮めたり、痰を除いたり、滋養強壮、老化防止などの効能があり、生で食べた場合は殺虫作用があるそうですよ。
生で食べられるんだ・・という事実にちょっと衝撃を受けますね。
また葉に含まれるフラボノイドとギンコライドという物質には、血管拡張、動脈硬化改善、鎮痙、血糖値正常化、活性酸素除去、アレルギー抑制、抗炎症作用などさまざまな働きがあるとのこと。
認知症改善のサプリとしても「イチョウ葉エキス」が良く知られていますが、その主な効能は血流改善なんですって。
ですから、高血圧・神経痛・頻尿・冷え性・アレルギー・花粉症など、血行不良によってもたらされる様々な症状にもイチョウの葉は良いようです。
私は今回初めて知りましたが、イチョウの葉っぱには抗菌、防虫効果もあるので、本に挟んでおくと虫よけにもなるそうですよ。
これを聞くと本好きの私としては、実よりも葉っぱを採りたくなったりしますね。
ぎんなんのカロリーはどのくらい?
ぎんなんは、すごく身体に良いみたいだし、いっぱい食べたいって思うかもしれませんね。
でも、昔から銀杏は食べ過ぎてはいけないと言われてきました。
なぜなんでしょうか?
銀杏のカロリーは、100gで約187キロカロリーほど。
一見すると多いような気がしますよね。
でも、同じような大きさでおつまみとして同じように食べられているナッツ類と比べると、カロリーは高いとは言えません。
関連記事⇒ ぎんなんのカロリーってどのくらい?ナッツ類と比べてみた!
ぎんなんを食べ過ぎるとダメと言われているのは、カロリーが高いという理由からではないようです。では何故なの?
ぎんなんはたくさん食べると中毒を起こす可能性がある
銀杏には「 4-O-メチルピリドキシン」という有毒成分が含まれており、それが中毒を起こすことがあります。
大人でも消化不良やのぼせ、鼻血や頻脈・ふらつき・嘔吐・痙攣などの中毒症状を起こすことがあるそうです。
摂取量については子供は1日5粒程度、大人の場合でも10粒程度にするのが良いとする報告もありますが、摂取量と中毒は比例関係になく、中毒を起こさない人もいれば死亡してしまう人もいるとのことで、本当に注意が必要です。
特に子供の場合は食欲にコントロールが効かないので大人がコントロールする必要があります。
お子さんが小さいうちは、与えない方が良いかもしれませんね。
万一、中毒を起こしてしまったらできるだけ早く病院へ行くことをお勧めします。
フグではないけれど「銀杏は食いたし命は惜しし」です。
銀杏の串焼きもいいけれど、和定食のセットに付いてくる「茶碗蒸し」のように、1~2粒程度を楽しむのが良いのかもしれませんね。
☆ギンナン中毒の対処法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事⇒ 銀杏の食べ過ぎで中毒症状が現れた時の対処法は?
☆ぎんなんは何個まで食べても大丈夫なのか?目安について書いた記事はこちらから!
因みに・・・冒頭でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、イチョウとギンナンはともに漢字で書くと「銀杏」になるのですね。
簡単で美味しそうな揚げギンナンの動画がありましたので、貼っておきますねっ。
↓ ↓
うちはもっぱら「炒りギンナン」派なので、たまには揚げギンナンしてみたいな~。
食べ物に関する豆知識や保存の方法など、知っておくと絶対役に立つ&自慢できる?記事はこちらにまとめています、是非御覧ください
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