秋といえば紅葉の季節、そして銀杏並木。
きれいですよね。
そして、いちょうといえば、ギンナン。
ぎんなんの、あのちょっと癖のある味、好きな人も多いですよね。
子供の頃は、「食べ過ぎると毒だからちょっとだけね」とよく母に言われました。
「毒?!」ってびっくりしましたが、ぎんなんは、本当に食べ過ぎると良くないそうです。
ぎんなんは、食べ過ぎに注意、とはよく言われるものの、どのくらい食べると食べ過ぎになるのでしょうか。
何個まで食べられるのか、調べましたよ。
まずは、ぎんなんの栄養について
ぎんなんは、秋の食べ物のイメージですが旬は、9~12月です、冬までが旬なんですね。
ここで、まず栄養価について確認をしておきましょう。
- ぎんなんの栄養価
ぎんなんは、炭水化物の糖質が豊富で、さらにビタミンB1を含むことから、滋養強壮の効果があるといわれています。
ビタミンB1が足りなくなると、疲れやすくなって、疲労、全身の倦怠感などの症状が出てしまいます、重要なビタミンなんですね。
また、ミネラルのカリウムも多く含んでいます。
カリウムは、細胞内の浸透圧を調節したり、水分の保持をしたりする働きがあります。
薬膳でも、ぎんなんは「肺を潤す」食材とされており、呼吸器の働きをよくする効果があると言われています。
この為、咳やたん、喘息などの症状を改善してくれるとされているんです。
他にも、ビタミンB群の一種であるパントテン酸を含みます。
パントテン酸は、ストレスへの抵抗力をつけたり、風邪を引きにくくするというような、抗体の合成にも関与しています。
さらには、カロテンやビタミンCなども含んでおり、ぎんなんは、栄養満点の食べ物なんですね。
ぎんなんを食べ過ぎるとどうなるの?
茶碗蒸しに入れたり、焼いたりと、何にしてもおいしいぎんなん。
でも、ぎんなんって、ついつい癖になってたくさん食べちゃうんですよね。
適量だと、とても栄養価も豊富で体に良い食べ物なんですが、食べ過ぎると大変な事に・・。
栄養価は高いはずなのに、なぜ「ぎんなんは毒」と言われるのか?
食べ過ぎるとどうなるのでしょうか?
ぎんなんには、ギンコトキシンという有毒成分が含まれています。
この成分は、アンチビタミンB6物質とも呼ばれ、ビタミンB6に似た構造をしていますが、ビタミンB6の働きを阻害する物質です。
ぎんなんを食べ過ぎるとダメというのは、アンチビタミンB6物質が中毒症状を起こすことがあるからです。
具体的な中毒の症状としては、ふらつき、意識障害、吐き気や嘔吐、痙攣など。
最悪の場合、死に至ることもあります。
ちなみに、ぎんなんの中毒症状は、食べた後6時間ほどで現れる事が多いようです。
中毒患者の8割以上が子どもで、特に3歳未満が多いと報告されています。
これは、大人は肝臓にぎんなんの毒を解毒する酵素を持っており、子供は、解毒能力が発達していない為だと言われています。
ぎんなんの適量とは?何個までOKなの?
では、目安としてどのくらい食べたら、中毒が起こる危険性があるんでしょうか。
よく言われている、中毒が起こる量の目安は、
子供は、7粒以上
大人は、40粒以上、と言うものです。
ですが、この目安も体格や体質によって、当てはまらない人もいないとは言えず、一概にいくつ食べたら危ないとは言いにくいところがあります。
健康状態によって、大人でも5~6個で中毒症状が起こることもあるそうで、かなりバラツキがあります。
10歳以下の子供には食べさせてはいけない、というお医者さんもいて、医療関係者の中でも、数に関しては意見が分かれるようです。
それぞれ個人差によるところが大きいんですよね。
戦後の栄養事情が良くない時は、今より中毒患者は多かったというデータもあるので、個人の栄養状態や体調なんかにも左右されると考えられますね。
まとめ
☆ギンナンは、栄養豊富だけど食べすぎに注意すること。
☆一般的に、食べて良い個数の目安は、子供は7粒未満、大人は40粒未満
☆大人でも5~6個で中毒症状が起こることもあり、個人差がある
☆10歳以下の子供には食べさせない方がよい
☆普段食べ慣れている人でも、具合の悪い時などは控えめの数にしたほうが良い。
もしも、ぎんなんを食べてから中毒症状が出たら、病院へ行って、ぎんなんを食べた事を伝えましょう。
ぎんなんを食べる際は、数に気をつけてくださいね。
何でもほどほどが一番です。
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