低カロリーで栄養がたっぷりのひじき。
栄養多いからたくさん食べないと・・って思ったら、製法や調理法で栄養の量が変わるとの情報が。
特に、鉄分量が変わってしまうんだとか。
本当なの?
ひじきの栄養やその効果・効能と併せて調べました。
ひじきに含まれる栄養とその効能
ひじきは、食物繊維が豊富で、鉄分・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルや、妊活に嬉しい葉酸も含まれています。
食物繊維は、便秘の改善や大腸がんの予防などに効果的なのがあまりにも有名ですね。
また、葉酸は赤ちゃんの先天性の疾患を予防できるとして、妊婦さんや妊娠を望む人には必須の栄養成分。
そして、ミネラル類で言えば、カルシウムやマグネシウムは骨を丈夫にし、骨粗しょう症を予防してくれ、鉄分は貧血の改善も期待できます。
この鉄分に関しては、特に多く含まれているとして、女性は貧血予防のためにひじきを摂るとよいなんてよく言われたものですよね。
ひじきの鉄分が減った?理由は?
さて、ひじきの代名詞とも言える豊富な鉄分ですが、最近になってこんなことが。
文部科学省が発表した日本食品成分表によると、従来はひじき乾燥品の鉄分が100gあたり55.0mgとされていました。
しかし、2015年12月、製法によっては100gあたり6.2mgになると報告されました。
なんと、1/9の量に・・。
詳しく調べてみると、実はひじきそのものが変わった訳ではないようです。
2015年の食品成分表では「煮熱後乾燥」という製法のもと、鉄釜を使用した場合の鉄分含有量が58.2mg。
ステンレス釜を使用した場合が、6.2mgになるという報告でした。
つまり、これまで私たちは鉄釜で製造されたひじきの鉄分を見て「鉄分が多い」と思い込んでいたわけです。
詳しいことは判りませんが、ひじきそのものの栄養ではなく釜の成分が重要な気がしてくるデータですよね。
鍋のおかげ・・?
さらに驚くべきことに、現在国内で流通しているおおよそ80%以上は、「煮熱後乾燥」製法ではなく「蒸煮後乾燥」という製法で作られているというデータがあるんだそうです。
この製法だと、釜の材質に関係なく、100gあたり7.7mgの鉄含有量という検査結果が出ているそうです。
従来考えられていた量と随分違ってしまいましたね。
ちなみに、鉄分以外の栄養は製法が違っても大きな差はないとのこと。
この点はちょっと安心しましたね(´ー`)
ひじきの鉄分が減った=ひじきの鉄分量は少ない?
以上のことから、普段私たちが手にする乾燥ひじきの鉄分は、100g辺り6.2~7.7mg程度、と考えた方が良さそうです。
もちろんこれは、従来と比べれば大幅に減ってしまいましたが、だからといって特別鉄分が少ない食品というわけではないです。
日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、1日の鉄分の摂取推奨量は、成人男性で7.0~7.5mg、成人女性(生理アリ)で10.5mgですからね。
まぁ、乾燥ひじき100gを水で戻すと7~8倍の量になりますから、これだけの量を一気に食べるってことはないですけど、ひじきの鉄分は捨てがたいですよね。
そして、鉄分は大幅に減ってしまいましたけど、それ以外の食物繊維やミネラルは相変わらず豊富ですからね。
十分、食べる価値ある食材なんですっ。
食べ過ぎには注意しましょう
ひじきは、葉酸も含んでいるため、妊婦さんや子供に薦めたい食品ですが、発がん性が指摘される無機ヒ素という成分も含まれています。
ですので、偏って食べ過ぎず、多様な食材と共に食生活に摂り入れたいですね。
ひじきの食べすぎについて、もっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧下さいね。
面倒な戻す手間を減らし、栄養も損ないにくいレシピ動画がありましたので、最後に紹介しておきます。
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