インフルエンザのワクチン、予防接種の効果が続く期間は?

インフルエンザは、感染すると38度以上の高い発熱、そして関節痛や頭痛などつらい症状がでます。

 

幼児や高齢者は重症化しやすく、重篤な場合は死に至ることもある危険な病気です。

 

また、感染力も強いので、一度罹ってしまうと1週間は自宅療養となるため、仕事や学校を休む必要があります。そのため毎年、多くの人が予防接種を受けるわけです。

 

予防接種を受けると、インフルエンザにかかりにくくなる、あるいは罹っても重症とならないと言われますが、その効果はどれくらいあるものなのでしょうか?

 

予防接種の効果が続く期間や注意点などについて解説します。

 

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インフルエンザ予防接種の仕組み

 

まず、予防接種の仕組みですが、人間の体にウイルスが入ってきたとき、身体は抗体という物質を作ります。そして、再び同じウイルスが身体に入ってきたときには、この抗体がウイルスを倒しに行ってくれます。

 

この働きを免疫といいますが、予防接種はこの免疫のメカニズムを使って病気を予防しようという仕組みです。

 

つまり、化学処理をされたインフルエンザウイルスを、ワクチンとして接種することで、そのインフルエンザに対する抗体を身体につけるのです。

 

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インフルエンザウイルスは、1種類ではなくいろいろな型があるのはご存じですよね。

よく、今年はA型が流行るとかニュースにもなったりしています。

 

インフルエンザワクチンを作るにあたっては、毎年その年に流行りそうな型をいくつか選び、ワクチンにしているんですって。

 

 

2015~2016年シーズン以降は、これまでの3価という3種類を混ぜたワクチンから、4価、つまり4種類のインフルエンザウイルスに対するワクチンに変更となりました。

 

4種類の内訳は、A型2種類・B型2種類で、これによって今までよりも、高い効果が期待できるワクチンになっています。

 

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インフルエンザワクチンの効果の期間は?

 

インフルエンザワクチンの種類が増えて、様々な種類に対応できるようになったことは頼もしい限り。

 

では、インフルエンザの予防接種を受けてから、効果が続く期間というのはどれくらいあるのでしょうか。

 

 

そもそも、インフルエンザウイルスは「冷温乾燥」を好むため、その流行は例年、11月頃から翌年の4月くらいまでです。

 

インフルエンザの場合、予防接種をしてから1~2週間かけて抗体が作られます。

 

抗体ができてからインフルエンザに対する抵抗力ができるわけですから、この期間中に、もしインフルエンザに感染してしまったら、予防接種の効果はありません。

 

だからこそ、医療機関ではインフルエンザが流行する前、秋口の10月頃から予防接種を開始するのです。

 

インフルエンザが流行してから、慌てて予防接種を受けたとしても抗体ができていないため、予防接種の効果は無く、かかってしまうということになります。

 

ウイルス

 

また、インフルエンザというのは感染してから発症するまでの潜伏期間が7日間ほどです。

 

この潜伏期間に予防接種をしても、予防接種は治療薬ではないので、インフルエンザにはかかってしまいます。

 

 

インフルエンザワクチンの効果の期間としては、無事に抗体ができあがってから、1ヶ月後から3ヶ月頃までが、予防接種の効果が一番高い時期だと言われています。

 

3ヶ月たった後から効果が段々と低くなり、最終的には、5ヶ月から半年くらいが効果のある時期と言われています。

 

このことを頭に入れておくと、予防接種を打つべき時期もわかり易いですね。

 

 

また、予防接種によってできた抗体というのは身体に残らないので、次の年はまた新たに予防接種を受ける必要があります。

 

だから、インフルエンザの予防接種は、毎年受ける必要があるんですね。

 

 

インフルエンザの予防接種、接種後の注意点は?

 

さて、そんなインフルエンザの予防接種、受けた後に何か注意することはあるんでしょうか。

 

インフルエンザの予防接種は、免疫をつける為に行うんですが、免疫が付く以外の「副反応」という症状が起こる場合があります。

 

接種した部分が、赤くなったり、腫れたりするものから、発熱・頭痛・嘔吐・めまいなどの全身的な症状まで、副反応の症状は様々。

中にはアナフィラキシーを起こしてショック状態になる重篤な副反応もあります。

 

 

この為、インフルエンザの予防接種を受けた後は、次のようなことに注意しましょう。

 

・副反応が起こるのは、急性の場合は接種後30分程です。この時間は、すぐに対応できるように様子を見る。

 

・接種した部分は清潔にして、なるべく擦ったりしないようにする。

 

・激しい運動や大量の飲酒は控える

 

・副反応は、接種後24時間以内に起こる事がほとんど。体調の変化や異常を感じたらお医者さんに相談すること。

 

病院

 

副反応のほとんどが、通常は接種後2~3日でなくなるので、長期にわたって副反応が治まらない場合も、一度病院にいって診てもらうと良いでしょう。

 

予防接種は、そのシーズン中は効果があるので、絶対にお仕事・学校休めない!とか、人ごみや満員電車に乗らなければならない、なんて方には、心の安心を得るためにも、打っておくのはアリだと思います。

 

インフルエンザに罹らないシーズンにしてくださいね!!

 

 

☆予防接種、チクッが怖い方には、痛くないものが開発されていますよ。

 

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