こんにちは!
中国ドラマ「陳情令」にハマって、全50話を10周以上視聴しているシルコです。
今回は陳情令の中で何度か出てくる、枇杷を投げるシーンについて。
一説には、ビワを投げる=求愛の意味があるのでは?とファンの中でささやかれている事について語りたいと思います。
ブロマンスでもBLでもどっちでも良いけど、そういう意味があるの?と知りたい方は読んでみて下さいね!
中国ではビワを投げると求愛?!
日本文化で育った者からしたら、果物を人に投げると聞くとちょっと嫌がらせのように感じますよね。
ビワの実を投げられたら求愛の印だなんて…なかなか思えなさそうです。
でもこれ、実は中国のいわゆる古装ドラマと言って、歴史的なドラマや昔の時代を元にしたドラマではよくあるシーンなんだとか!
と言うのも昔の中国では、女性が想いを寄せる男性へ果物を投げる(贈る)という風習があったそう。
投げる果物は枇杷に限らず、桃や山査子など様々。
果物である理由は、あなたの子供を産みたいという意味だという説が有力なんだとか。
ちなみに、男性側がOKの場合は、お返しに玉(宝石)を返す…という古い詩などもあるんですって。
「擲果満車」の熟語から見る枇杷を投げる意味
ちなみに、この女性から男性に果物を投げる話は四字熟語「擲果満車」の元になっています。
ちょっぴり故事をご紹介しますね!
擲果満車・・非常に人気があることのたとえ。また、大変な美少年のたとえ。
出典:『晋書』潘岳伝
中国、晋の潘岳は容姿が並外れて美しく、若い頃に洛陽の町を行くと、婦人たちが彼をとりまいて果物を投げ、そのために車が果物でいっぱいになった事から。
「擲」は投擲という言葉にも使用されている通り、投げつけるという意味ですね。
投げられた果物で、車がいっぱいになるくらい人気があるという事!
昔は、4トントラック〇台分のチョコとかニュースになっていましたよね。
四文字熟語にもなるくらいだし、昔の中国ではポピュラーに果物を投げていたのかも?
陳情令で枇杷を投げるのはどういう意味?
さてでは、話は本題の陳情令でのビワを投げるシーンに戻ります。
※ここからはネタバレを含む記事となりますのでご注意ください。
ビワを投げるシーンがあるのは、第5話「湖の怪」と第8話「不吉な影」です。
まず、第5話「湖の怪」のビワを投げるシーンは最後の方ですね。
水の怪を退治して帰路についた時です。
魏嬰が深刻そうに兄と話し込む藍湛に向かってビワを投げます。
藍湛はそっけなく「いらん」と投げ返し、魏嬰は「つれない奴だ」と言いますが、今度は返されたビワを江澄に投げる…というシーンです。
これがもし、求愛だとすると魏嬰は見事に玉砕している事になりますね。
そして魏嬰は返されたビワを江澄に投げているので、求愛だとしたらめちゃ気の多い人という事になります。
元々の原作はBL小説なので、原作の意をくんで隠喩的な表現をあえて取り入れてくれているのかもしれませんが、ここでは、
魏嬰から藍湛への親愛の情の表れ
という受け取り方がしっくりきそうです。
陳情令ではビワの受け取り方で信頼度が分かる
ちなみに、もう一つのビワを投げるシーンは第8話「不吉な影」の前半にあります。
一人で陰鉄を探しに行こうとする藍湛に魏嬰が追いついて、背後からビワを投げます。
これに対して藍湛の反応は「くだらん」でしたが、今回はビワを投げ返すことはしませんでした。
一応、魏嬰の親愛の気持ちを藍湛が受け取ったとみて取れます。
水の怪退治の後に、寒潭洞での志を共に受け継ぐ姿勢や天灯上げでの義を貫く誓いなどを経て、二人の信頼度もUPしているからに違いありません!
という事で、今回はビワを投げる事についてお話してきました。
もちろん、これが正解というものではないので、人によっては絶対に求愛の証!と思われる方もいるかもしれません。
そんなふうに、解釈の余地が広いのも「陳情令」の魅力の1つだと思います。
観る人によって解釈はそれぞれだと思いますので、気になる方はビワを投げるシーンに注目して見返してみて下さいね!
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