子供の頃、鰻と梅干しを一緒に食べちゃダメ、と言われて気になったのは、食べるとどうなるの?ということでした。
親に聞いても、「昔からダメって言われているのよ」と言うだけで、間違って梅干しを食べちゃっても「少しなら大丈夫よ」なんて言われる始末。
そんな、食べあわせって皆さんいくつか聞いたことありますよね?
私も昔言われた、「ウナギと梅干」とか、「天ぷらにスイカ」とかいうアレです。
食べ合わせは、合食禁(がっしょくきん)とか食合禁(しょくごうきん)などと言うこともありますが、食材によって食べ合わせの種類はたくさん。
今回は、大根をメインに注意したい食べ合わせについて紹介します。
意外にも、大根としらすの組み合わせはダメ
大根は、お刺身のツマや焼き魚に大根おろしなどの方法で食べられることもありますよね。
これは魚の毒を大根で中和し、殺菌作用で食あたりを防ぐためです。
大根は、主に近海魚の毒消しとして使われてきました。
そんな、魚とは相性の良い大根ですが、意外にもしらすとの組み合わせはNGなんですって!
でも、大根おろしにしらす掛け、なんて定番じゃない?
魚と相性が良いはずの大根なのに・・
しらすと大根の組み合わせがNGの理由は、しらすに含まれるリジンがポイントになってきます。
リジンは、必須アミノ酸の1種で、体の組織の修復とか代謝に関与する栄養素です。
必須アミノ酸は、体内で作り出すことができないので、食品からとり入れる必要があります。
しらすを含む魚介類にリジンが多いんですけど、大根には「リジンインヒビター」と呼ばれる、リジンの吸収を妨げる物質が含まれているんです。
コレが、しらす×大根が食べ合わせ良くないと言われる理由ですね。
解決策があります
この食べ合わせを良くするには、大根を加熱すること!
なぜなら、リジンインヒビターは加熱すると、その働きを抑制することができるからです。
最近は大根おろしで可愛くデコった、みぞれ鍋(大根おろしアート鍋)などもあるので、温かい大根おろしも違和感なく食べられると思いますよ!
不器用な私ではこんな動画の通りに作れそうもないですが(笑)
◎ポイント◎
大根としらすを一緒に食べる場合は、加熱してから食べるとリジンがたっぷり摂れる。
ニンジンとダイコンの美しい組み合わせもNG
見た目にも、とても美しい「もみじおろし」
ニンジンと大根で作るもみじおろしは、色鮮やかで食欲をそそりますね。
しかし、この組み合わせも実は、食べ合わせは良くありません。
ニンジンに含まれるアスコルビナーゼという酵素が、大根に含まれるビタミンCを破壊してしまいます。
でも、こちらも解決策があるので安心を!
それは、もみじおろしに少々のお酢を入れること。
アスコルビナーゼは、加熱や酸性のものに弱いので、酢を加えることでビタミンCの破壊を防ぐことができるんですって。
おろしにポン酢なんて美味しい組み合わせにも、納得ですねっ。
◎ポイント◎
大根とニンジンを一緒に食べる場合は、酢を加えて食べるとビタミンCがたっぷり摂れる。
大根の食べ合わせには副作用はない
こうして見てみると、大根の食べ合わせって、結構やりがちな組み合わせですよね。
でも、ご安心!
前項で書いたように、解決策がきちんとありますし、大根としらす&大根と人参の食べ合わせには、腹痛を起こすとかそういう害はないと言われています。
昔、母に言われた時には、お腹が痛くなるのかな?とか思いましたが、今回の組み合わせではそういったことは起こらないようです。
ただ、栄養素を効率的に摂れなくなる、という意味合いの食べ合わせでちょっと安心しました。
大根、しらす、ニンジン、どれも身近で使いやすい食材なので、気にし過ぎずに美味しくいただくのが一番ですね☆
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