水道水の塩素・カルキは危険?髪やお肌、健康への影響は?

この前、うちのマンションで一日断水の日があったんですけど、水道が出ないのって、本当に不便ですよね。

水が出ないって分かっているのに、何度か無意識に蛇口ひねってましたよ~。

 

ホント、日本はどこへ行っても蛇口をひねればキレイな水が出るっていうのは、ありがたい話ですよね。

 

日本の水道水が清潔でキレイって話は、これまでにも何度か書いてきたんですけど、キレイで清潔なのは塩素やカルキで消毒しているからなんですよね!

関連記事⇒ 水道水は危険?消毒に使われている塩素(カルキ)は安全?

 

水道水に含まれる塩素は、飲用しても大丈夫な量にコントロールされているんですけど、髪やお肌に悪影響はないんでしょうか?

塩素やカルキが髪やお肌、そして健康にどんな影響を与えるのか調査しました!

 

塩素・カルキの影響~髪編~

まずは、髪の毛への影響について。

 

塩素が髪に悪影響を及ぼすという研究結果が世に知られるようになったのは、1998年の事。

もう20年近くも前になるんですね。

 

京都の皮膚科医が世界で初めて実証したそうですが、塩素の入ったお湯で繰り返し髪を洗って乾かした場合と、塩素を含まないお湯で繰り返し髪を洗って乾かした場合の髪の毛の状態を比較した実験。

この研究では、塩素を含むお湯で髪を洗っていたグループの髪は、キューティクルがかなり無くなって、髪の毛も細くなっていたんだそうです。

 

最近シャンプーのCMでも、水が髪を傷める原因だった、なんてのを見た記憶がありますが・・・塩素が原因だったんですね。

 

塩素(カルキ)には、タンパク質を破壊する性質があります。

タンパク質は、髪の毛・皮膚・爪など私たちの身体の細胞を作っている重要な栄養素。

 

つまり、塩素が髪の細胞を傷つけることによって、髪にダメージを与えるのです。

ダメージヘア

 

ダメージを負った髪は、キューティクルが無くなり、そこからうるおいが逃げることによって、パサつきや枝毛・切れ毛の原因に。

 

また、うるおいやタンパク質とともにメラニン色素が流れ出て、髪の色が変色します。

水泳をやっていた事がある方はご存知だと思いますが、髪が赤茶色っぽくなってしまうんですよね。

塩素・カルキの影響~お肌編~

続いてお肌への影響について。

 

髪編でもふれたとおり、塩素・カルキはタンパク質を破壊します。

もちろん、お肌のタンパク質も例外ではありません。

 

お肌には、優れたダメージ修復機能が備わっているので、健康なお肌の方にはそれほど影響がないように見えると思います。

 

しかし、塩素がお肌に与えたダメージによって、肌の保湿力が低下し、乾燥肌(ドライスキン)を引き起こしたり、アトピー性皮膚炎など、元々持っているお肌のトラブルを悪化させたりします。

乾燥肌

 

また、プールに入ったあと目が赤くなるといった症状のように、粘膜に炎症を起こす場合もあります。

 

 

塩素・カルキの影響~健康編~

では、次は塩素・カルキが健康に与える影響について。

 

健康に与える影響については、メリットもあると思います。

水道水が殺菌されて清潔なおかげで、水道水を媒介した感染症や食中毒の発生は今までにありません。

 

つまり、感染症や食中毒を減少させてくれているところは、メリットだと思います。

蛇口

しかし、水道水に含まれる塩素・カルキが健康に与える悪影響は、結構怖いものが揃っていました。

 

・花粉症や鼻炎の悪化

塩素は、粘膜を傷つけたり刺激するため、鼻や目の粘膜が傷つくことによって花粉症や鼻炎が悪化する可能性があります。

 

・発がん性物質

水道水に含まれる塩素が微生物を分解する際に、トリハロメタンという物質を発生させます。

このトリハロメタンは発がん性物質であると言われており、人体に蓄積してダメージを与えます。

 

・中枢神経にダメージを与える

トリハロメタンは、中枢神経にダメージを与え、集中力の低下や疲労感の増加、イライラなどを引き起こすことが分かっています。

具合が悪い女性

 

・流産、喘息、心臓病などのリスク増加

トリハロメタンを含む水を毎日飲むことによって、流産する確率が15%上昇するという報告もあります。

 

さらに、喘息の悪化、心臓病の発病・発作につながる等の健康上のリスクが高くなると言われています。

 

 

日本の水道水の基準は厳しい

ここまで、カルキや塩素がお肌や髪の毛に与える影響を見てきましたが、こんなに害があるなら怖い!って思ってしまいますよね。

 

でも、日本の水道水の基準は、カルキ(残留塩素)の量も、トリハロメタンの量も、世界基準よりずっと厳しく設定されております。

 

危険危険、って言われるほどすごく危険なのか?っていうところは、私個人の意見で言えば、そんなに神経質になるほどなのかな?って気がしてしまいます。

 

ただ、日本人はお風呂に入る(浴槽に浸かる)習慣がありますよね。

風呂場

 

外国では、気候の違いもあって、シャワーで毎日済ますって国もあります。そういった国の人より、水道水に接する時間が長いのは確か。

 

接する時間が長い=影響を受けやすいとも考えられます。

お肌が弱い方や持病をお持ちの方なんかは、気をつけたほうが良いかもしれませんね。

 

塩素の害をとるか、雑菌の繁殖の害をとるかって違いな気もしますが、そこは個人の選択に委ねられています。

 

お肌が弱い方など、どうしても塩素やカルキの害が気になるって方は、自分でできる塩素除去の簡単な方法もいくつかありますよ!

関連記事⇒ 飲用にも安心!水道水のカルキ抜き(塩素除去)の方法は?

気になる方は、どうぞ。

 

P.S.

アトピーの旦那様がいる我が家では、お肌に優しいように・・ということで、お風呂の塩素も中和していますよ!

 

使っているのはコレ!

↓  ↓  ↓

 

ちなみに、シャワーヘッドもビタミンCを入れて塩素を中和できるものに替えました。

 

他にも、一番風呂には塩素が多いというデータもありますので、お肌が弱い方は、誰かのあとに入るだけでも違いますよ!

 

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