夏、と言えばスイカ!
今年はスイカがとっても豊作で、すごくたくさん食べることができましたよ。
昔から、祖母が「スイカは腎臓に良い」と言うのを聞いて育ったのですが、果たしてホントのところはどうなのでしょうか?
もし本当なら、どんな成分が腎臓に良いの?
今回はこんなにあったのか、と驚くスイカの意外な栄養と効能とともに、腎臓に良いと言われる理由についても見ていきましょう。
目次
スイカの栄養素と効果・効能
アフリカ原産でウリ科の植物であるスイカは室町時代以降、日本に伝えられたとされています。
スイカは甘いので果物と思われている方も多いようですが、実は野菜なんですよね~。
そんな、実は野菜だったスイカに含まれる栄養素と効果・効能はこちら。
シトルリン
・他のアミノ酸とともに、腎臓の働きを助け老廃物を尿とともに排出する
・むくみ防止
・解毒作用
・血流改善
グルタチオン
・活性酸素から細胞を守る
・肝機能を高める
カリウム
・余分なナトリウムを排出する
・利尿作用
・むくみ防止、高血圧予防
・疲労回復
リコピン
・抗酸化作用
・活性酸素除去
β-カロテン
・免疫力を高める
・粘膜を健康に維持し、美肌にも〇
・ガンの予防や抑制
・成長促進効果
ビタミン類
ビタミンA:美肌、粘膜を健康に維持する
ビタミンC:抗酸化作用、アンチエイジング効果など
他にも、ビタミンB1・B2・B6などが含まれていて、疲労回復などの効果が期待できます。
カルシウム
・骨や歯を形成する
・動脈硬化、高血圧の予防
・神経の興奮伝導
・生理機能調節
リン
・骨や歯を形成する
・ビタミンB群の働きを助ける
・体液のpH値や浸透圧を調整する
鉄
・貧血防止
・肝臓解毒
・活性酸素除去
どんだけ~ってくらいたくさんの栄養が含まれていて、嬉しいびっくりですね。
腎臓に良いと言われるのはなぜ?
さて、昔から腎臓に良いと言われるスイカ。
これには、前項で見た栄養のシトルリンとカリウムが主に関係しているようです。
皆さんご存知のとおり、腎臓は尿を作り出し、体内の塩分調整を行う大切な器官として知られていますよね。
シトルリンとカリウムは、それぞれに利尿作用を持ち、塩分を体外へ排泄することに関与している栄養素。
この為、両者を含むスイカは腎臓に良い、という風に言われるようになったようです。
腎臓の健康が気になるわ~って方は、腎臓の働きを活性化する簡単ツボマッサージの動画がありましたので、やってみてくださいね。
↓ ↓ ↓
美味しくて栄養素満載のスイカ、いっぱい食べちゃおうって思いますよね。
でもちょっと待ってください!
医療関係者から聞いた話ですが、腎機能が悪い場合、スイカが命取りになることも。
え?スイカは腎臓に良いのよね?
ところが、スイカは健康な人には腎臓病の予防になると言われていますが、カリウム値が高い方・腎機能の低下した方には要注意なんです。
こんな方は要注意!スイカと腎臓の関係
健康な人は、カリウムを多く摂っても余分なものは尿から排出されるので問題ありません。
しかし、腎機能が低下している人はカリウムを排出しきれず、血中に溜め込んでしまいます。
こうした状態の方は、高カリウム血症になっており、スイカを食べることでさらに血液中にカリウムが増え、だるさやしびれ、不整脈や心臓まひを起こす可能性があり、最悪の場合は死に至ることもあるとか。
もし健康診断などで血液検査の結果、カリウム値が高い場合は要注意です。
スイカは一旦おあずけで、お医者様のアドバイスに従ってくださいね。
まとめ
スイカは昔から”腎臓に良い”と言われていますが、それは誰にでも”良い”訳ではなく、腎機能が正常な健康な人に限って”良い”、ということ。
スイカは良いという昔からの話を鵜呑みにしてスイカを沢山食べた結果、カリウム値が上がって入院に至ってしまうという方が、毎夏たくさんおられるそうです。
また、健康な人でもスイカの食べすぎにはやはり注意してくださいね。
カリウムの量も気になりますが、スイカは水分が多くって冷たいので、お腹を壊しやすいです。
スイカが命取りだなんてちょっと怖い話でしたが、健康な方にはたくさんの効果効能もあるし、やはり夏の風物詩ですよね。
以上、スイカの栄養と腎臓のお話でした。
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