1月にテレビでやっていた、池上彰さんの『未来遺産 今年の細菌・ウイルス大疑問』を見てたら、美肌についての話が出てました。
あまり知らない話だったので、自分なりに調べた内容も含めてシェアしますね!
美肌には、腸内環境が大切と最近よく言われていますよね~。
でも、美肌を守るのは、腸内に住む腸内細菌だけじゃないことが分かってきたそうですよ。
今回は、美肌のために大切にしたい美肌菌と呼ばれる常在菌、表皮ブドウ球菌の働きや表皮ブドウ球菌を減らしてしまわないための注意点について紹介します。
表皮ブドウ球菌が美肌菌と呼ばれる理由
私たち人間の表皮、つまり皮膚の表面には、なんと約1兆個の細菌がいるんだそうです。
でも、その細菌のせいで病気になったりすることはなく、私たちは平気で生活していますよね?
つまり、細菌にも色んな働きをするものがあるということ。
表皮ブドウ球菌は、お肌にいる常在菌(多くの人の肌に共通して存在する病原性のない菌)の中でも、美肌に役立ってくれる菌として注目されています。
これは、表皮ブドウ球菌の持つ「有機酸を作り出す」働きが重視されているからです。
・・・うん。優木さん、もとい有機酸を作り出すって言われても、だから?って感じですよね。
有機酸は、表皮ブドウ球菌と同じく人間のお肌に存在している、黄色ブドウ球菌の増殖を抑える働きがあるんです。
黄色ブドウ球菌といえば、食中毒の原因になったりするので、聞いたことのある方もいるかもしれませんね。
簡単に言うと、お肌に悪い菌の増殖を抑える働きを持っているんですね。
表皮ブドウ球菌の美肌以外の働き
表皮ブドウ球菌は、お肌に悪い菌の増殖を抑えてくれますが、それだけではありません。
黄色ブドウ球菌というのは、嫌な臭いを発することでも知られています。
特に、足の裏の悪臭の原因として有名なんですよ。
つまり、表皮ブドウ球菌には、お肌の嫌な臭いを抑えてくれる働きもあるんです!
そして、黄色ブドウ球菌はアトピー性皮膚炎との関連も指摘されています。
アトピー性皮膚炎の患者さんのお肌では、黄色ブドウ球菌の異常増殖が認められるんだとか。
なので、アトピー性皮膚炎の改善にも期待が持てそうですね。
ここまでは池上さんが解説してくれていましたが、さらに付け加えると、表皮ブドウ球菌は皮膚の上で汗や皮脂などをエサにしてグリセリンを生成してくれます。
グリセリンと言えば、保湿剤としても有名ですよね!
そう、表皮を乾燥から守り、バリア力を高めることによって、感染症予防にも役立ってくれるのです。
表皮ブドウ球菌を増やして美肌に!
美肌以外にも色々な働きがある表皮ブドウ球菌。
是非とも、増やして美肌&健康になりたいですよね!
しかし、表皮ブドウ球菌は、驚くことに洗顔や入浴によって8割が流されてしまうそうなんです。
洗い過ぎ注意なんですよね。
もっとしっかりしがみついててよ!と突っ込みたいですが・・・。
しかも、8割がた流されてしまった表皮ブドウ球菌の数が元の数に戻るのは、8時間後とも言われています。
健康な肌ならいずれ数は元に戻るんでしょうけど、この間に黄色ブドウ球菌がたくさん増えてしまったらタイヘンですよねっ。
また、化粧品などで補うことができないというのも、表皮ブドウ球菌の特徴です。
というのも、今のところ表皮ブドウ球菌は固有のもので、他人の肌には定着しないと言われています。
自分のお肌から培養した表皮ブドウ球菌を補充できればOKですが、一般の人には無理な方法ですよね。
なので、今のところ表皮ブドウ球菌を増やす方法は「減らさないこと」の方に重点を置いた方法になっています。
表皮ブドウ球菌を減らさない方法
・過剰に洗いすぎない
・抗菌グッズを使い過ぎない
・紫外線、乾燥、厚化粧、睡眠不足などのストレスを与えない
・身体を冷やさない
・適度な運動をする
表皮ブドウ球菌を減らさないためには、清潔にしすぎるのも問題なんですね!
池上さんは「共生」という言葉を使っておられましたけど、まさにその通り。
闇雲に恐れて除菌しまくるより、共に生きるスタイルが大切ですね。
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