子供の頃、蟹を食べる時に「食べたら死ぬ」と脅された、蟹のワタ。
私の中では常識だったんですけど、最近、夫と蟹を食べていて、夫が知らないのに驚きました。
しかも、私がワタと呼ぶ部位の名前は知らない、と言っていたので2度ビックリ。
でも、私も祖母から聞いているだけで、実際にどういう部位なのか、何故食べてはいけないのか知らないんですよね・・。
もしや我が家だけのルールだったの?
心配になったので調べてみると、私が「ワタ」と呼んでいたのは、蟹のエラだったみたい。
蟹のエラ、食べちゃダメな理由やその部位について紹介しますね。
蟹のワタ=蟹のエラ(写真つき)
まずは、さっきから蟹のどの部分の事を言っているの?という皆さんの為に、「蟹のワタ」がどこにあるのか紹介しますね。
蟹のワタは、蟹の甲羅をパカっと開いてすぐに見えます。
蟹の足の付け根のあたりにびっしりと付いているヒダのようなもの、これが蟹のワタですね。
写真で見ると赤枠の部分です。
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両脇にあって、柔らかいし見た目にも食べられそうに見えるんですよね~。
身体を守るためのものかな?と私はずっと思っていたんですけど、調べるとこれはエラにあたる物なんですって。(人間で言うところの肺かな)
蟹のワタ=蟹のエラ、だったんですね。
カニのエラは「ガニ」とも呼ばれ、「カニは食っても、ガニは食うな」と言う言葉があるんですって。
やっぱり、蟹のワタは食べちゃダメだったんですねっ。
我が家の独特なルールではなかったと知って一安心です。
蟹のエラはどうして食べてはダメなの?
さて、ではどうして蟹のワタ=蟹のエラは食べちゃダメなんでしょうか。
私が「食べると死ぬ」と言われていたのは、脅しだったのかも気になりますけど・・。
蟹のワタの正体がエラだったというところに、その理由があります。
蟹のエラは、水中の酸素を取り入れる際にフィルターのような働きをします。
つまり、蟹のエラは海水と頻繁に接しており、ここに菌や寄生虫くっついている可能性が高い器官でもあると言えるんですね。
加えて、不純物が付着しやすく雑菌も増えやすい為あってか、一番傷みやすい部分でもあると言われています。
こうした事から、蟹のエラは食べてはいけないとされているんですね。
蟹のワタ(エラ)を食べてはいけない理由
・菌や寄生虫が付着している可能性が高いから
・傷みやすく、腐敗が早い部位だから
食べると死ぬは本当か?
そうそう、もう1つ最後の疑問。
私が「蟹のワタを食べると死ぬ」と脅されていたのは、言い過ぎじゃないの?と思うんですがどうなんでしょうか。
まずは、蟹のエラに付着している雑菌や寄生虫によって、食中毒になる可能性がありますよね。
蟹のエラに付着している可能性が高くて有名なのは、腸炎ビブリオです。
腸炎ビブリオに感染すると、腹痛や下痢、嘔吐・発熱などの症状が現れます。
また、寄生虫では肺吸虫という虫が蟹には多いそう。(淡水の蟹に多いとか)
肺吸虫は、肺に寄生する事が多いのでそう呼ばれており、胸痛・気胸・肺に水が溜まるなどの症状を引き起こし、咳や血痰などが現れます。
食中毒も肺吸虫も、重篤化すると死に至るため、「蟹のエラを食べると死ぬ」というのは、やや大げさですが間違ってはいなかったんですね。
ちなみに、腸炎ビブリオは60℃で10分、肺吸虫は55℃で10分加熱すると死滅して、感染を予防できると言われています。
つまり、十分に加熱調理してある蟹のエラなら、もし誤って少し食べてしまっても大丈夫と言う事ですね。
でも、もちろん食べない方がリスクが低いことに違いは無いので、蟹のエラはやっぱり避けて食べるようにしましょう。
ちなみに、私は怖くて食べた事が無いですが、食べてもさほど美味しくは無いそうですよ。
(食べた事がある人がいるのにびっくりしました!)
最後にズワイガニの簡単なさばき方&食べ方の動画をどうぞ。
こちらの動画でもやはり蟹のワタは避けていますね~。
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