最近とても暑いので、そろそろプール日和かな?と言う気がしてきます。
プールに行くと、しっかりと泳ぎたいと思っているのですが、長い時間プールで泳いだ後って目が痛くなりますよね~。
目が痛くなるので、プールの後って目をしっかりと洗っていたのですが、実は目は洗ってはいけないという話を聞いてしまいました。
あれ?プールの後はしっかり目を洗って・・・ってもう今や常識じゃないの?!
プールの後、目を洗ってはいけない理由について、知らなかったアナタはご覧くださいね。
プールの後は目を洗わない、が新常識の理由とは?
子供の時は、学校でプールの授業があった時など、眼病を防ぐために、その後はしっかり目を洗いましょうって言われていましたよね。
あの、目を洗う用の上向きに2つ口がついてる蛇口、懐かしくありませんか?
昔は、目を洗う用の蛇口があったくらい、プールの後目を洗うのが常識でしたけど、今は違うんだそうです。
それは、2008年に発表された、慶応大学の眼科グループの論文によるものなんだそうです。
論文の中では、次のようなことが記載されています。
・プールと同じ濃度の塩素が入った生理食塩水で目を洗うと、塩素によって角結膜の上皮に傷がついてしまう
・プールより塩素の濃度が薄い水道水を使った洗眼も、眼の表面にある、粘膜を保護しているムチンを減らし、角膜の上皮バリア機能を破壊してしまう
プールと同じ濃度の生理食塩水だけでなく、濃度の薄い水道水でも眼を傷つけてしまうとは、意外ですよね。
さらに、水道水を直接目に当てることにより、水圧も加わるため、ムチンが剥がれやすくなってしまうんです。
まさに、昔使っていた上向きの蛇口、危険だったんですね!
ムチンが剥がれると、感染症を予防するどころか、眼を保護している部分を壊し、逆に細菌やウイルスに感染しやすい状況を作ってしまう恐れがあるんです。
プールの後の目は洗わなくて大丈夫?
でもプールに入ると、どうしても目が痛くなるし、そもそもプールの水って汚いから、目をそのままにしておいてもいいの?って疑問に思いますよね。
実は、眼に負担をかけないように、5~10秒程度、水道水で眼を洗うことは可能です。
この程度でしたら、目の表面の細胞に対する影響は、殆どないと言っても良いそうです。
先ほどの論文の話は、研究のために50秒ほど洗眼に使ったそうです。
つまり、長い時間だと眼に影響が出てしまうんですね。
それから、子供の体質によっては、プール後に眼に違和感を感じる場合もあるようです。
そういった場合や、どうしても洗わないと気持ち悪いっって方は、以下の通りの方法で目を洗ってください。
プール後、目を洗いたい場合の正しい洗い方
まず、直接水道水を目に当てないようにしましょう。
両手に水を貯めてその水の中でパチパチと2、3回まばたきをするやり方が、目を洗う方法としては、ベスト。
優しく目を洗ってくださいね。
または、防腐剤の入っていない人工涙液を点眼するのも効果的だと言われています。
この方法は、目にゴミが入った時などにも使えるので、覚えておいて損はなし!一つ鞄に入れて持ち歩くのもおススメです!
これからの季節、プールは気持ち良いし、泳ぎに行く方も増えると思います。
目が気になるって方は、プールに入るときは基本的にはゴーグルを着用するようにしましょう。
これでずいぶん目を保護することができます。
ただ、ゴーグルをつけても完璧に水が入ってくるのを防げるわけではありません。
もし水が入ってしまったら、先ほどの説明のように、優しく眼を洗うようにしてみてくださいね。
これからは、パチパチする優しい洗眼をしましょう!
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