小さい頃から、自宅でケーキを作るって時には必ず生クリーム(ホイップクリーム)の泡立て係だった私。
ハンドミキサーで程よく固くなるまで混ぜるだけですし、今考えると子どものお手伝いにはぴったりですよね。
小さい頃、生クリームって混ぜたら固まるのがすごく不思議で、母に聞いたんですけど、明確に答えてくれなかったんですよね・・。
今なら、何となく脂肪分があるから固まるのかな?と推測するんですけど。
実際のところどうなのでしょうか。
液体状の生クリームが、混ぜたり泡立てたりすると固くなる理由について、調べてみました。
生クリームの脂肪分が関係している?
早速本題、生クリームを泡立てると固くなるのはどうしてなんでしょうか。
これにはやはり、生クリームに含まれる脂肪分=乳脂肪が関係しているそうなんですよ。
乳脂肪は油分なので、普通であれば水分と分離してしまいますけど、生クリームの中の乳脂肪は、表面の細胞膜の働きで乳化した状態で存在しています。
この為、水分と分離せず存在しており、液体の生クリーム独特のトロっとした状態が維持できているんですって。
確かに生クリームって、牛乳と比べるとトロっとしていますもんね~。
ちなみに、乳脂肪が生クリームが固まるのに関係しているのがよく分かるのが、牛乳との脂肪分の違い。
牛乳は混ぜても固まりませんが、それは脂肪分が少ないからで、一般的な牛乳の脂肪分は3.5~4.5%ほどなんだそうですよ。
対して、ホイップ用の生クリームは、脂肪分30%以上のものなんだとか。
この乳脂肪の多さが、やはり混ぜると固まることに関連しているんですね。
では、そんなトロっとした液状の生クリームの中で、乳脂肪がどんな風に働いて生クリームが固まるのか見ていきましょう。
生クリームを混ぜると固まるメカニズムとは
生クリームを泡立て器やハンドミキサーで混ぜると、生クリームの中に空気が入ります。
そして、混ぜたことにより乳脂肪の細胞膜は一部破壊されたりして、むき出しの状態になります。
むき出しの状態というのは、油分が表出しているような状態ということですね。
これにより、乳脂肪が油分同士でくっつきやすくなります。
くっついて鎖状になった乳脂肪は、空気の泡を囲みこむようにして連なり、固まっていきます。
これが生クリームを混ぜることで固くなっていくメカニズムなんですって。
簡単にまとめると、
1、生クリームを混ぜることで乳脂肪の膜が壊れ、乳脂肪が鎖状に結びつく。
2、鎖状になった乳脂肪が、空気を取り囲むようにして固まる
生クリームが液体の時と比べてふわっとするのは、空気を含んでいるからで、その空気を取り囲んでいるのが乳脂肪。
乳脂肪が連なることでクリームは固くなる、ということですね。
生クリームは混ぜすぎるとどうなる?
生クリームが混ぜると固くなる理由が分かってすっきりしましたね。
角が立つくらい、というのが生クリームを泡立てて固くする際の基本ですよね~。
ちなみに、それ以上混ぜ続けるとどんな感じになるのか知っていますか?
すごく固くなって固形になるんじゃないかと考える方もいると思うので紹介すると、実はボソボソした感じになってきてしまうんですよ。
私も固めのホイップクリームが好きなので、つい混ぜすぎてちょっとぱさついたクリームになってしまった・・なんて時がよくありました。
これは、混ぜすぎたせいでせっかくホイップクリームの中に閉じ込めた空気が逃げてしまうから。
そして、さらに混ぜるとどうなるのか、これはやったことがないので調べてみました。
さらに混ぜると、水分と脂肪も分離してしまい、最終的にバターになるんですって。
なんと、最終的にはバターになるなんて・・それはそれでアリだな~と思ってしまいましたねっ。
なんだか、無性に生クリームが食べたくなってきました(笑)
そうそう、生クリームには動物性と植物性の2種類あるんですよね。
今回の記事で書いた生クリームは動物性のもののことです。
植物性の生クリームは、乳脂肪の代わりに植物油や乳化剤などが入っているものがほとんどなんですよね~。
味も違うので、こんな風に食べ比べてみると面白いかも♪
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