土用の丑の日でおなじみのうなぎ(鰻)。
古くから滋養強壮の薬としても、食べられてきました。
大人になって、気付いたら既に食べていたウナギ。
子供って何歳からうなぎを食べられるんでしょうか?
姪っ子(3歳)がウナギ好きなので、うなぎを子供に食べさせる時、何歳からなら食べさせて良いのか?と言う疑問から、うなぎの栄養と効能について、さらに旬まで調べました。
まずは、うなぎの栄養と効能
まずは、うなぎの栄養と効能について、簡単におさらい。
◎うなぎは、たんぱく質が豊富
たんぱく質は、体を作る重要な栄養素で、うなぎが滋養強壮に良いとされるのは、たんぱく質が豊富なのも1つの要因です。
◎ビタミン類がバランスよく豊富に含まれている
ビタミンA・B1・B2・D・Eなどのビタミン類もバランスよく、豊富に含まれています。
ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を維持する働きはもちろん、ビタミンEと同じく、抗酸化力が強く、細胞の老化を防いで、生活習慣病の予防や美肌に役立ちます。
ビタミンB1には、糖質の代謝を助ける働きがあり、疲労回復に効果があります。
うなぎは、魚類の中でもビタミンB2の含有量はトップクラス。
ビタミンB2は、成長の促進や細胞の再生に関与する「発育のビタミン」です。
また、ビタミンEが、病気の元と言われる過酸化脂質の生成を抑制するのに対し、ビタミンB2は、生成された過酸化脂質を消去する働きがあります。
ビタミンDは、骨の健康を維持する働きがあるビタミン。
血中のカルシウム濃度を維持してくれるため、不足すると、骨粗しょう症の原因となります。
◎良質な脂質が摂れる
さらに、以前は体に悪いと言われていた脂質には、EPAやDHAが含まれています。
EPAとDHAは、脳の発達には欠かせない栄養です。
一時期、DHAは「魚を食べると頭が良くなる」と話題にもなりましたよね。
それだけではなく、血流を良くし高血圧を改善したり、中性脂肪を低下させる働きもあります
さて、うなぎの栄養と効能すごいですよね!
是非とも、可愛い我が子に食べさせたい、何歳から食べさせて良いの?
・・と、その前に、ちょっと知っておきたい、うなぎの毒についてお話しておきましょう。
知らなかった、うなぎの毒
知ってました?
実は、うなぎには『毒』があるんです!
その毒は魚類血液毒素と言われています。
この毒は、人間を含めた哺乳類全般に対して、有毒であると言われています。
毒の成分はタンパク質で、うなぎの血液(血清)と粘膜に含まれています。
粘膜部分は血液より更に毒性が強く、大量に摂取すると、死亡することもあると言われており、注意が必要です。
中毒の症状としては、下痢、嘔吐、皮膚の発疹、呼吸困難などを起こす恐れがあり
血液が目や傷に入るなど、粘膜に触れた場合は、結膜炎やまぶたの腫れ、炎症、傷口の化膿・浮腫が起こります。
うなぎだけでなく、あなごやうつぼなどにも同じような毒があります。
この毒は、幸い60℃以上、5分以上の加熱により、完全に毒性を失います。
かば焼きや白焼きのように、うなぎが火を通した料理が好まれるのは、こうした毒性を持つ事が理由なんですね。
うなぎは、実はフグなどのように、調理するにも注意が必要な食材です。
きちんと加熱調理されたものを食する場合、毒はあまり気にする必要はありません
なので、ご自身で釣られたうなぎを調理する場合、危険を伴う事は知っておくべきですね。
うなぎ、子供は何歳から?
さて、加熱調理されたものを食べる分には、うなぎの毒は気にしなくても良いものでしたね。
安心、安心。
じゃあ、子供でも何歳からでも良いじゃん!って思いますよね。
赤ちゃんのご飯の本なんかには、1歳はダメ、2歳になってから、と書かれている事が多いようですね。
と言うのも、うなぎの細かい小骨が、子供の喉に引っかかる危険があるからなんです。
つまり、子供がちゃんと咀嚼できるようになってから与えた方が、喉に骨が刺さる心配がない、と言うことなんですね。
子供が奥歯で咀嚼する事ができるようになるのは、1歳半~3歳くらいまでと個人差が幅広いので、様子をみて食べさせてあげてくださいね。
咀嚼がまだまだ、というお子さんに食べさせる場合は、大人が骨を取り除いて、なるべく小さくしてから、食べさせるようにしましょう。
また、うなぎは脂が多いため、消化不良を起こすこともあります。
うなぎは栄養価が高く、滋養強壮食品でもあるため、沢山食べさせてしまうと、子供の寝つきが悪くなる事もありますので、量にも注意して食べさせましょうね。
かば焼きは、子供にとっては味付けも濃いめです。
白焼きなど、味を調節できる調理方法のものの方がお勧めですよ。
うなぎというと、どうしても夏に食べるイメージですが、冬眠に備えて脂を蓄える、秋~初冬がうなぎの旬なんです!
お子様にもぜひ、冬に備えて脂のたっぷりのったうなぎをどうぞ。
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