我が家の米寿(88歳)を迎えた祖母は、昔から痴呆(今で言う認知症ですね)になりたくないってすごく言っていました。
もちろん、誰しも死の瞬間まで、できれば元気で周りに迷惑をかけずに生きたいと思っていますよね。
でも、加齢によって物忘れが多くなるっていうのは、自然な流れのような気もします。
そもそも、認知症の物忘れって、老化の物忘れとどう違うんでしょうか?
今は認知症も早く発見すれば進行を抑える良い薬があるそうなので、早期発見のためにも知っておきましょう!
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歳をとると物忘れが多くなるのはなぜ??
歳をとると、物忘れがひどくなるのは何故なんでしょうか?
人間の記憶力は、20代がピークだと言われており、その後、加齢とともに低下していきます。
これは、神経細胞が減少したり、情報伝達能力が低下することによって起こる自然な現象です。
また、脳を使わないことによる能力の低下でもあります。
学生の時ほど、新しいことを記憶する機会がなくなったな~、なんて思い当たるフシがある方も、多いのではないでしょうか?
使わないと能力が低下しちゃうなんて・・・。
年齢を重ねると、どうしても経験済のことが増えて、「新しい事」に出会うことも少なくなってきますもんね。
近年の研究では、脳も鍛える事によって老化を防いだり、能力を回復できるということが分かってきました。
訓練すれば、ある程度加齢による物忘れは防げる、ということですよね。
歳をとると物忘れがひどくなる!というのは、そのうち常識ではなくなるかもしれません。
物忘れの原理が分かったところで、認知症についても少し触れておきましょう。
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認知症とは?
私たちが認知症と聞くと、どうしても「何かを思い出せない」とか「記憶できない」という症状を思い浮かべますよね。
でも、認知症の症状はそれだけではなく、判断力が低下する・時計が読めなくなる・計算ができなくなる・感情のコントロールができなくなる・幻覚が見える・同じ行動を繰り返す、など様々な症状があるんです。
なぜなら、認知症とは、何らかの原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることによって、生活に支障が出る状態のことだからです。
脳の働きの低下した部分の違いで、様々な症状が現れるんですね。
ただ、主な症状として記憶障害が出ることが多いため、認知症=物忘れ、というイメージも間違ってはいません。
認知症の物忘れと老化の物忘れの違いは?
さて、では本題。
認知症の物忘れと加齢による物忘れは、どんな違いがあるのでしょうか?
分かりやすいように、こんな表を作ってみました。
認知症の物忘れ | 加齢による物忘れ | |
体験 | 体験したこと自体を忘れる | 一部を忘れる |
忘れたこと | 自覚なし | 自覚あり |
約束 | 約束したこと自体忘れる | うっかり忘れる |
作り話 | 辻褄を合わせた作り話をする | しない |
探し物 | 盗まれたという | 探す |
比較すると、わかり易いですね。
もちろん、認知症の度合いによって「体験したこと自体は忘れてしまうけど、探し物は探す」という方もいると思います。
大まかに言うと、老化の物忘れは、忘れたことを自覚していますが、認知症の物忘れは忘れたことの自覚がないことが多い、と言えますね。
ただ、経験上、認知症の方が常にこの状態かというと、そうではない人の方が多いように思います。
なので、傍から見たらさほど変な行動をしていないんだけど、家族から見てて様子がおかしいとか、そういうちょっとした違和感から感じるのではないでしょうか。
違和感を感じてくれる家族、大切ですね。
例えば、普段は普通に話してるんだけど、たまに同じ話を繰り返しするとか、買い物に行くと3回に1回は一度買ったはずのものをまた買うとか。
そんなちょっとした違和感から感じるのではないでしょうか。
もしも、これは普通の物忘れとはなにか違うな・・・って気になったら、なるべく早くお医者さんにかかりましょう。
また、物忘れ以外にも「趣味に興味を示さなくなった」とか「片付けられなくなった」など、認知症をチェックできるリストがインターネットでも出ていますので、チェックしてみてください。
文頭でも少し触れましたが、今や認知症も進行を抑える薬があるそうですので、早期発見は大事です。
それぞれの物忘れの違い、覚えておきましょうね。
体臭・肩こりなどの痛み・睡眠のお悩みを改善したい、対策したい!という方へお悩みのまとめ記事はこちらです。困ったときの対処法を載せています、是非御覧くださいね。
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